「ひなたの狼」3巻

新選組の顛末を含むネタバレをぽろっとやっちゃうのでご注意ください。

ひなたの狼 3 (3)
4344806220斎藤 岬

おすすめ平均
stars土方歳三、三十路おかっぱ。
stars絵が超キレイです。

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新選組は膨大な量の創作作品がありますが、今私のイチオシはこれ。
どういう方にオススメかと言いますと、
・土方さんが好き(彼が主人公です)
・沖田さんがどんな外見でも気にならない(よくある見栄麗しい青年ではありません)
・新選組に、華やかさよりも地味な活動を求める(只今貧乏真っ盛り)
・脇役好き(山岡さんや新見さんも丁寧に描かれます)
・馴れ合いが我慢できる(まだ初期ということもありますが、みんなあり得ないくらい仲いいです)
・人物の見分けがつかなくても耐えられる(3巻でやっと誰が誰だか分かるようになりました)
・少女漫画チックでも大丈夫(これが一番大きい。でも血はBLOOD+です)(スプラッタの代名詞)


やはり漫画らしい創作部分は多々ありますが、あくまでも史実ベースでそんなに気になりません。
あ、面白いってくらいの演出。


とにかくビジュアルが今までの新選組像をぶっ壊しますので、それだけでも従来の新選組に胃がもたれている方にとっては新鮮で面白いと思います。


ええ。この土方さんがまじ好みっていうのが私の一番入れ込んでいる点でそこは申し開きのしようがないです。ごめんなさい。

だっていつもきれいどころは沖田さんにとられちゃうんだもん。
そりゃ男らしい土方さんも好きだけれども、沖田さんに多少の嫉妬を感じざるを得ないわさ。
そういうエゴを秘めている土方ファンなら絶対気に入りますこの作品。



と軽く独断と偏見満載の作品解説してみましたが。




やぁっと読みました。第3巻

うん。面白い。
やっと登場人物の性格が固まってきたってところです。

特に土方さん。
あの外見ですから、どうしてもなよっとしたイメージが拭えなかったんですが、3巻ではけっこうベランメエ口調でキリッとしたかんじになりました。
・・・それでもどこか天然だけど。(そこがええわぁ)

うん。これなら逆さづり拷問しても違和感ないぞ。
楽しみ楽しみ。(鬼)



3巻は、会津藩主容保公に謁見し、隊服もやっと整ったところから、楠小十郎の伏線を絡めつつ、お梅が芹沢の妾になり、相撲取りと大乱闘し、佐々木君の恋物語の序幕が開けたところまで。

史実(と言われている)ところだけピックアップしてみました。




史実からすこしはずれたかんじのところは、お梅に関する恋模様。
現在、

新見 → お梅 → 土方

ベースの芹沢×お梅が展開中です。

超展開キタコレ!
でも本編に深く関わってるかんじではなく、あっさりです。

さーどうなるんだろう。




芹沢の暗殺について、いろんな解釈での描き方がありますよね。
芹沢って一人の人間として見ると、豪快でむちゃくちゃだけど魅力のある、不思議な人物だと思います。
でも組織の一員として見ると、迷惑この上ない
このバランスが難しいですよね。

芹沢の魅力を掘り下げようとすれば、土方たちがなんだか非常な集団に思えてくる。
逆に芹沢を単なる悪役として描けば、作品としての面白味がなくなる。
新選組をヒーロー像として描こうとすれば、「初期の膿」ってかんじで後者の描き方がしっくりくるのだと思いますが・・・。
私も読んでてそっちの方がすっきりするんですが・・・。(土方ファンだから)
どうだろう。そのあたりのバランスが。

「ひなたの狼」は、そのバランスは今のところイイ感じなんですが、お梅も絡ませるようですから、それはちょっと心配。
大丈夫かな。手、広げすぎじゃないかな。
絶対お梅を殺るのは土方さんだと思うんですよね。
どうなるかなどうなるかな。
心配だけれどとても楽しみです。



そして佐々木君・・・もう語れない彼の話・・・胸が痛い・・・見てられない・・・。
はぁぁぁぁぁ。
さらにこの佐々木君が私の心臓にとすっと矢が刺さったかのような風貌でね。よけいにね。
はぁ。






どうもこの「ひなたの狼」は、全てが淡々としたかんじで進みます。
歴史物って説明しなければいけない事象が多いですから、普通「ナレーション」のような説明文がよく挿入されると思いますが、この作品はそういったことをすべて作中人物に語らせてます。
そのあたりの展開は上手いですが、その分淡々とした印象になるのかな。
盛り上がらないというか。

むしろ大きな事件より、ちょっとした日常の描写がさわやかでイイ感じです。
このあたりでも好き嫌いがわかれるかもしれません。
私は好きで好きでたまらないタイプです。



それから史実に沿ってきちんと描かれている上に、普通なら端役として描かれる人たちも丁寧に描写されるので、人物がいっぱい出てきます。
どれが誰だか把握するのがきついです。
なので「清河」と言われたら、あああの人ねって反応できないと、作中で清河ってだれだっけ・・・と探してたら訳が分からなくなると思います。
その点新選組に初めて触れる方には理解しにくいだろう上に、ちょっと欲張りすぎな感は拭えません。
面白いんだけど。


端役まできちんと調べて、愛情を持って描いているんだなーというのが良く伝わる作品です。





全体の感想と3巻の感想をごっちゃにして書いてしまいましたが、新選組お好きな方には一度読んでみて欲しい作品です。


実は前に一度この作品について書いたんだけれど、もう一回書きたくなってしまった。
たぶん重複してますが気にしないで下さい。







さらに、ド・・・ドラマCDを買ってしまいました・・・。
だってあの土方さんの声をどうしても聞きたかったんだもん・・・。

ドラマCD ひなたの狼~新選組綺談~
B000ALJ2RQイメージ・アルバム 平川大輔 小山力也


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主なラインナップ。

土方・・・平川大輔
近藤・・・小山力也
沖田・・・千葉進歩
山南・・・永野善一
芹沢・・・宮本充

私は千葉さんと永野さんくらいしか知らなかったんですが、このお二人はぴったりだった。
特に千葉さんの沖田は想像通りだった。

でも。

でも土方さん・・・。
土方さん私のイメージとちょと違う・・・。

まだ日野にいたころの話からのスタートだったんですが、そのころはぴったりだったんですよ。
それが時間軸が現在になってからは少し声が低くなってて・・・。
その声がちょと違う・・・。

3巻巻末に土方さん役の平川さんと作者との対談があるんですが、そこにも書かれているように、顔はあんなのだけれど、凛々しいかんじの声ってイメージはいいと思います。
でも!
でもちょっと凛々しくしすぎ・・・。
凛々しいのはいいとしても、声自体をそんな低くする必要はないのではないかとあがいてみる。

うー・・・ん。。。

私のイメージは、おっさんというよりは少年っぽくて、でもちょっと甘いかんじ?
で、凛々しい、と。
でもあんま少年声もどうかと思うし(だって齢30超え)
引き出しが少ないのがあれなんですが、それこそ鈴村さんとか?
伊角さんみたいな声で。
あれをもうちょっと甘くして。
でさらに凛々しくかっこよく。
あ、松田洋治さんとか!アシタカの!うん、そんなかんじ!

平川さん、良かったんだけれども、ずっと日野の感じでお願いしたかったよ。
あれはまさにキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!って感じだったよ。
その後あれ・・・?ってなったけど。



じつは「風ひかる」もCD持ってて、それはそれであるんですが、また機会があれば。

それにしてもドラマCDって人気がないと出ないと思ってたんですが、「ひなたの狼」、人気なんですかね?
アマゾンにオススメされたときはびっくりしましたよ。
おお振りはでないのかなー。
出版社によって出やすかったりもするんでしょうかね?





美人薄命の言葉通りの華麗な沖田総司がお好きな方へ、心の準備のために画像をアップ。
さあどっちがどっちでしょう。


20051124014506a.jpg



・・・たぶん、一見こっちだ!と思った方ではないと思います。
左が沖田さんで右が土方さんです。

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