ゲド戦記

ネタバレありです。というか、別にネタバレするほどのものもない。

なんていうか・・・

これはひどい。

っていうか・・・なんか読後感じゃない視聴後感が・・・ひどいデジャブー。

・テーマに一貫性がない
・キャラの発言とやってることに一貫性がない
・過去作品で見たことある構図ばっかり
・キャラの心情がちっとも伝わらない
・伝わらないのにいつのまにか信頼関係

特に・・・
「命を無駄にするやつは大嫌いだ!」→ベギラゴンで悪役抹殺
には吹いたw
こういう人どっかで見たことあるww

大体は、つまらないドキュメンタリードラマからリアリティを取り除いた映画ってカンジでした。
体育大会の日のことを作文に書きましょうと言われ、「朝起きて顔を洗って歯を磨きました。朝ご飯はパンと目玉焼きでした。タカノさんと一緒に学校に行きました。体育大会では玉転がしと学級対抗リレーに出場しました。家に帰ってからゲームをして寝ました。楽しかったです」と書いて、「一番書きたいことを詳しく書きましょう」と言われる、あのカンジ。

どんなにテーマが地味でも、日常生活ばっかりでも、カットやらカメラワークやらでハッとさせるシーンを作ることはできると思うんですけどね。
ぶつ切りの紙芝居をそのまま見てるようでしたよ。

それからキャラクターがどの人も薄っぺらでしたね。
キャラがどんなことに笑い、怒り、涙するのか、どんな経験をしてどんな思いを持ってるのか、さっぱり伝わらず。
その割に、いつのまにか仲良くなってたり信頼関係築いてたり。
リアルで(゚Д゚)ハァ?って顔してしまいましたよ。
嫌な気持ちになるってほどじゃないんですけどね。
とにかく感情移入できなくて、ふーん・・・というノリで最後までいってしまった・・・。

そして勧善懲悪なんですよね。
悪役が見事にただのイヤなやつ。
一応ジブリの悪役は、悪役だけれど何らかの信念があったり主張があったりするものでしたけど、ゲド戦記の悪役はただ自己の欲望を満たしたいだけの悪役。
憎々しいムスカですね。
魅力ある悪役作りって難しいんですねぇ。

キャラに関連して、もしかしたらアレン萌えくらいはできるかもしれないと思ったんですが、ダメだった。
これは好みで分かれるかもしれませんけどね。
ええ。
上でも軽く触れましたけどね。
シンジ君とキラ様をごっちゃにしたような子でしたよ。
CMでも触れてるのでここもネタバレしますが、作中冒頭で父親を殺す(生死は不明だけど)んですよね。
なんで殺すのかもわけわかりませんが、その後その件に対して真摯な姿勢で後悔するとかしないんですよね。
ただ、影?がどーので、要するに二重人格で苦しんでるんだということ。
影の僕がやってくる、僕は怖い・・・と、父殺害もそいつのせい、たまに凶暴になるのもそいつのせい、自分はそいつから逃げるので精一杯、自分は悪くない。
はっきりとは言ってませんがそんなふうに受け取れて、なんだこいつ・・・って感じでした。
そしてヒロインらしき子もね。
言ってることとやってることが正反対。
撃ちたくない→当たれぇぇぇをやっちゃってましたよ(ノ∀`)

それから絵。
なんだろう、あの絵。
美術監督も総入れ替えあったんですかね?
あの背景はワザと?
良く言えば味がある、印象絵画っぽい絵でしたが。
リアルさを排除した、絵の具をただぺたぺた厚塗りしたような。
そのせいで人物が浮きまくりなんですよね。
その人物も、一昔前の太い輪郭で、繊細さというのは皆無だし。
懐かしさはあったけど。
ハイジとか・・・未来少年コナンとか・・・ああいう絵。

初っぱな、船が荒波にもまれるシーンからだったんですが、その波がもう・・・稚拙で。
このCG全盛期に、あそこまで単純な線で描いた波ってなかなかお目にかかれない。
日本昔話かよ。

ワザとかもしれませんし、個人の好みで分かれるところかもしれませんけど、私はただ雑で汚いとしか見えなかったです。
ジブリの作品って、絵が本当にキレイだと思ってました。
パステルっぽい華やかな色の洪水がどわーっとあふれてくるみたいな。
どんなに話がクソでもあの作画と背景だけで見る価値はあったと思うんですよ。
それが・・・あれはひどい。
あの初めのワンカットで見る意欲を吸い取られた。

後は音楽ですね。
可もなく不可もなくってところですね。
久石壌じゃなかったんですね・・・。
ぶっちゃけ千と千尋とハウルはそんなに好きじゃないんですが、それでも音楽(と絵)は神だったんだけど・・・。
いや、悪くはなかったんだけれど何も印象に残ってないですね。

物語の内容は、最低限原作の背景を知らないと、もうさっぱりです。
冒頭は「世界の均衡が崩れている」というような壮大な物語を予感させる入りなんですが、ラストは主人公チームvs悪役チームの私怨対決w
終わりはすっきり悪役を倒したものの、世界がどーたらは全く触れられず

~終~

いや、このテロップ出たとき吹きそうになりましたからね。
~終~じゃないだろ!
ギャグで使うだろこの使い方!

あと最後のキャスティングロール。
ヒロインの中の人の名前の横に「(新人)」ってわざわざ書いてあったんですが、あれはなんだったんでしょうか。
どんな思惑があるのかわかりませんけど、下手なのを言い訳にしているように見えてあまりいい気持ちはしませんでした。

で、そのキャストですが、岡田君はセリフが少ないからどうにかなったかんじ。
ヒロインの子は、まぁ初々しいと言うこともできなくもない。
ただテナーは頂けなかったです。
あの歳のキャラで、あの棒っぷりはちょっと・・・。

ってことで全くオススメできませんが、話題性のためにも見ときたいという方は、急がれた方がいいかもしれません。
これ、打ち切りになる気がする。
平日の朝一とはいえ夏休みなのに、人が20人くらいしかいませんでしたからね。
しかも終わった後の反応も、みんな微妙・・・って顔してましたよ。
というか、3人子どもが途中で出て行きましたからね。
トイレかと思ったらもう戻って来なかったですからね。

何だかジブリも墜ちたなぁ・・・って残念です。
宮崎駿が全てなんですかね。
あの人じゃないとやっぱダメだってコレで証明しちゃった感じですね。

ああ頼むから、これを輸出しないでほしい・・・(死)
映画祭とか・・・止めてくれ・・・。

Comment