ヒストリエ

ヒストリエ 1 (1)ヒストリエ 1 (1)
岩明 均

講談社 2004-10-22
売り上げランキング : 12,880
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



やー。
ぶっちゃけ江古田ちゃん買いに行ったんですけど、当然のように無かった(笑)
ええ。おお振りだってあるかないか微妙な地方の本屋さん。
最近は常備されてますけど。
1年前は、三軒回ってやっとな感じでしたからね・・・。

しかしなぜかヒストリエは三巻まで揃ってたので、ゴキゲンで購入しました。

お・・・面白かった・・・。

え、何。こんなに面白かったのかこの漫画。
目からコンタクトがぼろぼろ落ちてき・・・(普通です)(そうでもないだろ)

アフタで読み始めてから今までずっとのほほんとした村生活だったので、そういうものかと思っていたら。

思いっきりグロでしたぁ!
いきなり拷問から始まって腸飛び出てましたぁ!


ああびっくりした・・・。
その後も、視覚的精神的共になかなかクルものがあって、私が読んでるここ一年分がどちらかというと異色なんだとわかりました。
淡々とした書き口で、大げさに盛り上げたり盛り下げたりしない分、じわじわと精神にきます。
ホームランバッターはいないけど、四球とバントと犠牲フライとスクイズでいつの間にか先制点取られてた、みたいな。

引き込まれるところは引き込まれて、でものめり込んでたらふいっと突き放されて。
淡々と安心して読んでたら、一ページだけぐわっときてすぐ元に戻って。
上質のホラー見てる気になる作品です。


舞台は紀元前のギリシャ。
ペルシア帝国とか・・・その辺です。(本当に世界史選択ですか)
いや・・・この時代苦手で・・・。
あの頃これ読んでたら、興味出たろうになぁ。
こんなに面白い時代だとは思いませんでしたよ。
「バルバロイ」とか知ってる単語がでてくると嬉しいですが。
そのころのギリシャって、文学哲学が発達してて、民主制で、自由で活気あふれる都市が多いイメージだったんですが、それは「自由市民」の話で、実際は厳然たる奴隷制度が敷かれてた時代なんですよね。
その辺ももっさりべっとり絡んできます。
民族ごとの違いと、それに付随する奴隷制度の肯定。
ああ、きっと本当にこんな感じだったんだろうな、と思ってしまいます。

主人公はエウメネス。
後にアレクサンドロス大王の側近となる人物です。
詳しくご紹介したくても、出生からもうネタバレとなってしまうどんでん返しなので。
まだ3巻なのになんなんだ・・・。

なので、彼の人となりを。

幼い頃から、穏やかで冷静で、物事を上からの視点で捉えることのできる賢い子どもエウメネス。
全体が淡々とした作品ですが、何より主人公が淡々としてるので当然なのかもしれません。
冒頭すぐにアリストテレスと出会い、一晩語り明かすのですが、「地球は丸い」という話をあっさり自分の物として理解してしまいました。
そんな人です。
きっと天地がひっくり返っても、すぐ納得して晩ご飯の心配をするに決まってます。
順応力高すぎなんです。
(いやいや、そうでもなくて葛藤もあるのだけれど、なんだろう。・・・描き方なのかなぁ)
生まれ持った血、賢い頭脳、本を読みまくって得た知識、この三点がエウメネスの武器です。

そんな彼が、故郷から流れ流れてどういう経緯でアレクサンドロス大王と繋がるのか。
先がとってもとっても楽しみです。

が。

・・・・年に一回の頻度なんですよねー単行本。
アフタがどういう量で作品を掲載してるのか未だにわかりませんが、明らかに短いんですよ。一回が。
おお振りの半分以下なのではないだろうか・・・。
おまけに、たまに、あれ?今月ヒストリエあったっけ?ってな月もあります・・・。
まぁ、なんだかもの凄く綿密に調べたりしてるらしいので、仕方がないのかもしれませんよね。


とにかく。
久しぶりに深いところにズンとくる作品に出会ったような気がします。
盛り上がり振幅の小さい歴史物がお好きな方はぜひどうぞ。(そんな勧め方って・・・)


しかし、さすがにスキタイ人の復讐方法のくだりは吐きそうになりました(笑)
エウメネス、おま、肉食べながらよくそんな話できるな・・・(笑)

Comment