新選組マンガ

新選組のマンガをご紹介します。
新選組の顛末はもちろん、特に「野村と相馬」についてご存じない方で、この漫画読もうと思っていらっしゃる方は、ネタバレするので回避してください。




さてそれでは。
土方歳三、それも函館辺りが好きな人たち(女性)に絶大な人気を誇る漫画「北走新選組」。

北走新選組北走新選組
菅野 文

白泉社 2004-09-17
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個人的な分析(?)で、私、創作での土方さんには大まかに3つのイメージがあると思います。

①人情あふれる熱血青年系。
②感情持たない鬼系。
③悩める美青年系。


①が日野、②が京都、③が函館に多い気がします。
なんでも土方さん中心に読むので、実は②って見たことないんですが(内面描写が多いとどうしても「ただの鬼」にはならない)、他の人が主人公だったりしたら、けっこうあるみたいです。
「ピースメーカー」は②でしょうか。
「風光る」は①っぽいです。大河も①ですかね。
「燃えよ剣」も①だと思います。
日野時代から丹念に追うと、①っぽくなるみたいです。
史実に一番近いのも①だと思いますし。

んで、「北走新選組」は、③。
③の王道というか。
土方さん格好良すぎ王子様キタコレ。
「土方好きな腐女子はティッシュ(鼻血用)をご用意下さい」
とかトビラに注意書きが必要なんじゃないですかどうですか。

と言ってもビジュアルの話なんですが。
性格は、鬼と言われて冷気漂ってた副長がやんちゃで部下思いなところを見せ始め、だけど「退いたら斬る」と鬼健在な部分もある・・・と複雑です。
全体的に無口で無表情で怖いけど、たまにニヤッとバラガキな部分を見せる。
部下に馴染んですっかり丸くなったかと思ってたのに、切れたら死ぬほど怖い。

この落差がたまらなくツボを押します。
ああ格好いい・・・(身悶え)

内容は、3章に分かれてます。
野村が主人公の、ラスト宮古湾。
相馬が主人公の、函館戦~新選組の後始末。
土方さん主人公、ゲスト大鳥さんで函館戦。

どれにも共通するのが、
「武士として義に殉じようとは思うけど、『義』ってそもそも具体的になんなんだよ」
というクエスチョンです。
いかに心の拠り所を見つけ、納得して死ねるか、というお題です。
それぞれが見つける答えが涙を誘います・・・。

史実にはかなり忠実だと思います。
トンデモ展開はあまり無い。
なるべく史実をゆがめず、漫画としての面白さを損なわせない、微妙なラインを狙ってるかんじです。
作者の方も、新選組(しかも函館)大好きだということで。
伝わってきますよ・・・。
ちょっとお話してみたい。
経歴から言っても情熱から言っても、私なんか足下にも及びそうにありません。

土方さん好きな方は、ぜひ読んでみてください!


ちなみにこの野村利三郎、シンを彷彿とさせます。
子犬っぽいというか何というか。
シンも土方さんみたいな上司持ってたら、こういう風になったんじゃないかと思いました・・・。




で、同じ作者の方のもう一つの新選組漫画もご紹介。

凍鉄の花凍鉄の花
菅野 文

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こちらは日野と京都時代のお話です。
しかし前作と随分毛色が違い、パラレルまっしぐら。

京都時代は主人公沖田。
しかも沖田二重人格設定
白沖田はどの創作にもあるような親しみやすい好青年。しかも土方さんを慕ってる。
黒沖田は土方暗殺の機会を虎視眈々と狙ってます。(理由はちゃんとありますが)

まず、沖田が土方さんと仲良かったという説は信憑性無いらしいので、白沖田からしてアウト。
黒沖田に至っては・・・・・怖いよ顔が沖田さん。
発病の理由も二重人格崩壊の兆候ってことで、変なところで浮いておらずにすんなり納得してしまいました(笑)

さらに芹沢暗殺のお話もありますが、芹沢と土方さんの関係もスゴイです。
ちょ、芹沢さんいい人すぎ。
芹沢さん、やったことがやったことですから、好人物に描くのはかなり難しいと思うんですが、見事にあっぱれな最期でした。

日野時代はお琴さんとの物語なんですが。
お琴さんというかお琴ちゃん、10才足らずの女の子です。
「歳しゃまー」とか言ってかわいいのなんの。
ほんわか読んでたら見事に突き落とされましたが・・・。
面白かったです。


ということで、「北走」とは別次元のパラレル作品ですが、土方さんのイメージは③のままで素敵です。
日野時代は「北走」より素直で、京都時代は「北走」より鬼ってかんじですが、あまり変わっていません。
いいよいいよ素敵だよ土方さん。


個人的に嬉しかったこと。

 伊 庭 さ ん が 出 て き た YO !

好きです(告白)

他に好きな人は、山崎、斉藤、島田、市村、大野、安富、中島、大鳥、榎本・・・・。
なんかもう好みが透けて見えますね(笑)
野村さんと相馬さんも好きです。

「凍鉄の花」読んでから「北走」読み返すと、結構同じキャラ出てきてるんですよ。
伊庭さんも実はいた。
沖田さんもちらっといた。
ビジュアルは結構前から固まってたんだなーと思いました。
それか、もうずっと前から書きたいと思ってて、念願かなった感じなんでしょうか。


とにかく!土方さんお好きな方は是非一読を!

菅野先生、続編を期待します!

ただし「凍鉄の花」は、オキヒジ嫌いな方は読まない方が良いと思われます(最後にちっこく・笑)

Comment

これ好きです!(単行本持ってました)
何故か地元の本屋で大プッシュしてましたし、作者の色紙までありました。
・・・もしかして地元なんだろうか。
やっぱり話も大事ですけど、絵のタッチが新撰組をやるにはもってこいな絵柄ですよね。

色紙まで!地元なんじゃないですか!?
大河ドラマの時期であれば、関連で取り上げられることもあったかもしれませんけど・・・すごいプッシュ力ですね~。
絵がなんと言いますか、ドラマチックなんですよね。
綺麗なのに凄みがあるという。
ホント、新選組にはぴったりだと思います。
何より、作者は新選組をはじめ土方さんのことが本当に好きなんだろうなと感じられるのが、一土方ファンとしてこの作品を気に入っている大きな理由ですv